PILLAR GUIDE

FANZAの公式ジャンル282件に「無いもの」一覧|正常位もイチャラブも検索できない

FANZAの公式ジャンルは282件ありますが、正常位・イチャラブ・調教・催眠はどれも存在しません。全ジャンルを数えて分かった6つの欠落領域と、その理由を解説します。

2026年8月13日 ・ 更新 2026年8月19日

公式ジャンルは282件。それでも探せないものがある

FANZA動画(アダルト)の公式ジャンルを全部数えると、282件あります(2026年8月時点)。内訳はシチュエーション97件、タイプ(体型・外見)28件、コスチューム25件、ジャンル(作品形式・フェチ)48件、プレイ63件、その他21件。職業だけで受付嬢からバスガイド、くノ一まで揃う細かさです。

それだけ細分化されていながら、実際に探そうとすると入口が存在しない領域がいくつもあります。当サイトが全ジャンルを突き合わせて確認した欠落は、大きく6つです。

欠落1: 関係性の「温度」を表す語がゼロ

「イチャラブ」「甘々」「溺愛」——関係がどれだけ甘いかを表すジャンルは1件もありません。あるのは「恋愛」「ラブコメ」「カップル」といった、恋愛要素の有無やトーンの軽さを示すタグまでです。

メーカー側はこの需要を把握しており、「いちゃラブ」を冠したシリーズすら存在します(桃太郎映像出版)。売る側はシリーズ名にするほど確立した語が、探す側のジャンルには無い——この非対称が典型例です。

欠落2: NTRの3分類が1つに統合されている

「寝取り・寝取られ・NTR」は1つのジャンルです。しかし、奪われて苦しむ寝取られ、奪う側の寝取り、自ら差し出す寝取らせは、視点も感情も正反対に近い別の嗜好です。間違った作品に当たったときの外れ方が最も大きい領域なのに、区別する手段がありません。→ 寝取られ/寝取らせ

欠落3: 展開・変化の型が無い

「調教」「快楽堕ち」「催眠」——物語がどう動くかを表す語も全滅です。SM・拘束・辱めという状態や手段のタグはあるのに、「段階的に変化していく」という構造は記録されません。

中でも催眠は特殊で、ジャンルが無いだけでなくフリーワード検索でも0件です。理由は、現行作品がタイトルで「催眠」を伏せ字の「催●」と表記しているため(2010年代末の表現規制への対応)。正しい表記で検索するほどヒットしないという逆説的な状態で、需要だけが残った領域です。→ 調教/快楽堕ち/催眠

欠落4: 体位タグは4件しかない。正常位すら無い

282件のうち体位は「騎乗位」「バック」「シックスナイン」「顔面騎乗」の4件だけ。最も基本的な正常位が存在しません。行為のタグは63件あるのに、体勢の軸は丸ごと欠落しています。しかも体位はタイトルやあらすじにもほぼ書かれないため、テキスト検索でも補えません。→ 正常位の記事で詳しく扱っています。

欠落5: ネット発のキャラクター語彙が入っていない

「メスガキ」「地雷系」——2010年代後半以降にネットで定着した類型は反映されていません。公式のキャラクター語彙は「ギャル」「ビッチ」「ツンデレ」「お嬢様」あたりで止まっています。タイトルには当たり前に使われている語です。なお「清楚」は素人フロアにのみ公式ジャンルがあり、プロ作品のビデオフロアには存在しないという中間的な位置にあります。→ メスガキ・清楚

欠落6: シリーズが概念になっても検索軸にならない

「マジックミラー号」はSODのシリーズ名ですが、いまや「公開空間なのに見えない」というシチュエーションの共有語彙です。他社が同じ構造の企画を作り、視聴者は「MM号系」として認識している。それでも、この構造で横断検索する手段はありません。→ マジックミラー号(MM号系)

なぜこうなるのか

公式ジャンルの設計を眺めると、一貫した傾向が見えます。「何が映っているか」(職業・衣装・体型・行為)は細かく記録し、「どう感じるか」(関係の温度・展開の構造・距離感・空気)は記録しない。前者はパッケージと出演情報から機械的に付けられますが、後者は作品を見て解釈する必要があるからだと考えられます。

しかしユーザーが作品を選ぶ基準は、しばしば後者です。「イチャラブなやつ」「堕ちるやつ」「MM号的なやつ」という探し方は、公式ジャンルの設計思想の外側にあります。当サイトは、この外側の語彙を一つずつ定義し、実際の作品と結びつけていくために作られました。各タグの解説はトップページから辿れます。